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7. 告知

CTの検査結果を聞いた日、夜に主人にも検査結果と
次回組織診の結果を聞きに行くことを伝えました。
でも、冷静になっていたつもりでも、上手く伝えられなかったように思います。
主人は、「癌だったら血液検査や細胞診の結果ですぐに出てくるよ。癌じゃないよ。」
と言っていました。
わたしも「そうだよね、大丈夫だよね!」と頷きましたが、
先生の態度に少し焦りのようなものを感じていたので、
気持ちの中で、癌だろうという思いと、違うと願いたいという思いが混じり合っていました。

8月10日
朝一番の診察に間に合うように、病院に向かいました。
1歳の息子は主人にお願いしてきましたが、
9時少し前に、息子をベビーカーに乗せて主人もやってきました。
最後まで「癌じゃない」と言っていた主人ですが、「もしかしたら・・・」
という思いがあったのでしょう。
すると、看護婦さんが来て、「ご主人もいらっしゃいますか?」と聞かれ、
「はい」と答えると、
「では、一緒に先生の話を聞いて下さい。赤ちゃんは私が見てますから」
と言われました。
私はこの時、
「あぁ、やっぱり癌だったんだ・・・」と悟りました。


「先日の組織診の結果ですが・・・やはり乳がんでした」

先生の言葉は、静かに耳に入ってきました。
覚悟をしていたのでさほど動揺はありませんでした。
先生は静かにやさしく、そして淡々と、癌と今後の治療について説明してくれました。
私は半分他人事のようにその話を聞いてました。

38年生きた今の今まで、大きな病気はしたことなく、
風邪をひいてもすぐに治り、人よりも体力があるのが取柄で、
結婚してからの子育て一色だった7年間は特に、自分の丈夫な体に感謝して、
気力と体力で様々なつらさを乗り越えてきました。

その私が癌に・・・?
頭の中に、先生からの情報が静かに入ってきていますが、
その一方で、「これは現実なの?」と認めていない自分もいます。
というか、思考停止状態。上手く頭が働きませんでした。

「・・・何か、質問は無いですか?」
一通り説明を終えた先生が聞いてくれました。
何をどう聞くべきなのか?何が妥当なのか?全く考えられなかったのですが、
まず、これだけは聞いておかないと、と思っていたことを聞きました。

「気付かないでずっと授乳してましたが、子供に影響は無いですか?」
先生はにこやかに答えてくれました。
「それはないです。大丈夫ですよ。」

ひとまずほっとしました。

「娘たちに遺伝しますか?」
「遺伝的に乳がんになる人は、例えば100人癌患者がいたとして、そのうちの10人です」

3割くらいはいるのだと思っていたから、ちょっと驚きました。
確かに、私はリスクファクターにはほとんど該当しない。
近親者で癌になった人を聞いたことはないし、初潮は標準、出産経験あり、
3人ともほぼ完母で育てた。なのに乳がんになった・・・

「他にありますか?」

一番聞きたいことを、思い切って聞きました。

「・・・リンパ節に転移、肺にまで転移していて、助かる可能性はどのくらいなんですか?」

先生は静かにうんうん、とうなずきながら私の質問を聞き終わると、やさしく答えてくれました。

「今すぐどうにかなる訳ではないです。肺の方はCTでようやく映るほどの小さいもので、
症状は全く出ないでしょう。ただ、遠隔転移してしまっているので、
ステージにするとⅣです。数年で治療がどうなるか、でしょう。」

先生は、現時点で確定出来ない情報を患者に与えてはいけないと、
言葉を選んで話されていると感じました。
「余命何年、生存率何パーセント」という数字を聞かされるのか、と思っていましたが、
聞いても意味がないのか、そんなことを気にするべきではないのか・・・
いや、私自身が怖くて、その先は質問出来ませんでした。

その後、今後の治療のスケジュールや抗がん剤の副作用の説明を看護婦さんから聞き、
採血などをしてもらって、主人とともに帰路に就きました。

「あーあ、丈夫なことだけが取柄だったのにな。」
帰り道で、わざと明るく主人に言ってみましたが、
彼は無言でした。



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プロフィール

まゆさ

Author:まゆさ
38歳の夏 三人の子育てに追われる中、
ステージⅣの乳がん宣告を受けました。
落ち込んでいる暇はありません。
乳がんとともに、元気に生きていきます!!
 

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